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<<   作成日時 : 2009/03/15 18:00   >>

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 トンネルを出れば景色が変わる、 
先週の土曜に開催されたスポンサーシップ研究会(私達がお手伝いしているある企業の経営者候補育成6ヶ月プログラム)でプログラムの責任者でもあるその会社の常務が使った言葉です。

自動車関連の事業なら、売り上げの少なくとも4割減は覚悟せざるを得ないほど、凄まじく厳しい環境下で、多くの企業はコスト削減に余念がありません。手っ取り早いのは一律何割カットというやり方です。加えて、削減できそうな費用はなんでもカットする、といったコストカットがいたるところで実行されています。

なりふり構わず努力しても、人件費をはじめとするもろもろの固定費を削減するのはすぐには出来ないでしょうから、多くの企業にとって赤字転落を免れるのは簡単ではないようです。

ただ、今期赤字になったからといってよほど財務体質の弱い企業でなければすぐに倒産するわけではありません。
少しでも余裕があると判断するなら、こういうときに必要なことは腹をくくって先を見据え、今しかできないことを着実にやっておくことです。 トンネルを出れば景色が変わる、という言葉は暗いトンネルの中にいるからといってあたふたしてしまうのでなく、やがてトンネルを抜けた先の、変化するであろう状況に対する準備こそが今、必要という意味での発言だったのです。

トンネルを出た先の準備で、今できること、今しかできないこととは何でしょう。
トンネルを出たとき、今まで通用してきたビジネスモデルがそのまま通用するとは限りません。少なくとも、事業を取り巻く状況がかなり大きく変化していることを想定しながらの準備が必要です。

もうひとつ、トンネルを抜け出た後、ビジネスモデルを刷新せざるをえなくなるなら、総論としてのコンセプトだけでは機能しませんから、各論のつくり込みが必要になるということです。コンセプトそのものは経営もしくは経営に近い層で作れますが、各論はそうは行かない。実務に精通した現場に近い層の参加が不可欠です。つまり、トンネルを出たとき、新しい状況が複雑であればあるほど、そこを切り開いていくだけの対応力を持った人材が、会社の中の各階層に必要だ、ということです。

私達が企業のお手伝いをしていて痛感しているのは、仕事を右から左にさばくのに長けている人はどこの会社にも数多くいても、変化する状況をキチンと捕まえて対応していくだけの力を持った人は少ないことです。目先のことに追われ、もぐらたたきばかりを繰り返し経験させられ、考えるくせが無くなってしまっているからです。

こうした状況をふまえているからこそ、経営者候補の育成プログラムで私達が注力しているのは経営学的知識の習得ではありません。「深く徹底して考え抜くくせ」をつけることと、それを現実に落とし込み、チームとして実践に移していく経験を共有することです。

こうしたプログラムに参加する経営者候補は各社とも、もう50歳前後になっているケースが多いので、仕事をこなしてきた経験は言うまでもなく豊富です。しかし、年齢がいっているだけ殻を破るのが大変です。こうした「そもそも」、と深く突っ込んでとことん考え抜く経験はまだ頭が固くなっていない、40歳前後の人とやるほうがはるかに効果的だからです。

それでも、6ヶ月間、少なくとも50時間以上深く考え抜くという努力を積み重ねてきた成果は明白です。人によって差はあるにしても明らかに目線が一段と高くなり、見ている全体像が自部門を越えた大きさになっているのは驚きです。何よりも、どんな会社でも喉から手が出るほど必要とされている「部門を越えた連係プレイの前提条件」がそこに出来ているのは確かだからです。

トンネルの中で、暗さにただおびえ目先の収益改善にしか目がいかず、コスト削減だけに身を費やしている会社と、苦しい中でもこうした「対応力を育む人材育成」を地道に続けている会社とではトンネルを抜け出た後に決定的な差がついていくことは間違いないと思われます。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
「コメント書き込みしたいです」とお願いした本人として、コメント一番乗り
できたこと、とても光栄です。
これからもいろんな話を聞かせて下さいね。
ありがとうございます。
磯輪
2009/03/18 22:38

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