良い会社とは何か

かなりの長期間にわたって連載を続けている日経情報ストラテジーの次号で「よい会社特集」があります。

先週末、この特集に関連して、日経BP社の記者の取材を受けたのですが、この特集は組織風土という数値にはなかなか表しにくいテーマを取り上げながらもそれが企業の業績と連動しているのではないか、という問題意識で構成されています。

最近、コンプライアンスがらみの問題意識から始まって組織風土改革に取り組む企業が多くなってきているのですが、どちらかといえば、副次的な効果といっても良いのかもしれませんが、業績にも大きな影響をもたらすことが実績から明らかになってきています。

大企業の場合、企業の業績に反映されるのは、企業の規模が大きいため、それほどすぐというわけにもいかないのが普通ですが、中小企業の場合、はるかに速く業績に影響が出てきます。

そもそも良い会社というのは問題のない、もしくは少ない会社でもなければ楽な会社でもない、と私は考えているのですが、こういう考え方からすれば風土が業績に影響するのは当たり前なのです。

確かに楽な会社にいれば、気楽に過ごせるかもしれませんがそういう会社で働くことが社員の人としての本当の幸せにつながるとは思えません。

というのも、人は楽な環境に置かれると、簡単に楽な生き方に流されてしまいやすい、という傾向を持っているからです。こういう楽な環境で人として成長していくのはかなり難しいというのは事実が示していると思います。

良い会社というのが、自分の周りに潜んでいる状況の中から常に問題を見つけ出して、それを解決していくことで、社員も会社も進化を遂げていけるような環境を作り続けている会社だとすれば、そういう会社が業績的にも良くなっていくのは当たり前といえば当たり前のことなのです。

今回の特集がどんなふうに出来上がるのかまだ私にもよくわかりませんが、取材を受けているいろいろな企業の実態も含めて実は私も読むのを楽しみにしているのです。