人材デューデリ

デューディリジェンス(Due diligence)という言葉は一般にはあまりなじみのない言葉です。ただ、投資やM&Aなどに関心のある方なら聞いたことはあるかもしれません。

デューディリジェンスというのはこうしたM&Aなどの取引に際して行われる、対象企業や不動産・金融商品など、資産の調査活動のことを言うのです。

じつはこのM&Aに際しての調査活動では、対象企業がどのような動産、不動産などの資産を持っているのか、という側面は言うまでもなく大変重要な意味を持っているのですが、実はそれらと同じくらい重要な意味を持っているのが、対象企業の持つ人材や組織に関連する情報なのです。
つまり、対象企業に在籍している人材は、どのような質の人材なのか、などです。

例えば、視野が広く周りを巻き込んでいく力を持った、事実と自分に誠実な人材はいるのだろうか、
言われたことを真面目にきちんと処理していくことを得意とする人材はどうか、
自分の頭で考えてものごとを推進していくことができる人材の割合はどうか、
どういう技術分野の人材がどの程度いるのか、
優秀で大事にしたい社員はM&Aを経験することで、会社を辞めたりする可能性はどれくらいあるのだろうか、等々

従来のデューディリジェンスだと、通常の資産の調査活動は行われますが、人材に関するそれは多くの場合、他の専門家による、専門外のサービスとして行われているように思います。
もちろん、人材や組織に関しては素人ではあってもそれなりの経験と知識は持っていますから、まったく的外れな事をしているとは言えないのだろうと思います。

しかし、M&Aが成功するか否かは人材の質に大きく左右されることも多いことを考えれば、キチンとした事前の人材デューデリが必要ですし、M&Aする側とされる側とがチームとなって仕事ができるような組織的なサポートも、M&Aを成功させるための不可欠な要素である、と言っても良いのだろうと思います。

近々、人材デューデリ研究会を立ち上げよう、と仲間と話をしています。