新しい本(金井さんとの共著)

昨日まで「社員自ら考えて会社を変えていく」という神戸大学の金井さんとの共著の執筆とゲラの校正に追われていました。まだ最終稿ではないし、あとがきなど今日書いたところですから、後何日か忙しい日が続きます。

この本は20年ほど前の1990年から始まったいすゞの改革を当時の専務開発部門長で後に社長になる稲生武さんと、風土改革伝説の世話人と言われrている北村三郎さん、そして私の三人がそれぞれの立場から見た改革の実相を語ったものです。

いまなぜ、20年も前に起こった出来事を本にするの?とい疑問は当然あるかと思います。実は、私たちスコラのやっている組織風土改革の原点がそこにあるからなのです。

私たちがやっているいわゆるスコラ的な組織風土改革の方法や理論の多くはこのいすゞでの仕事の中で学び蓄積されていったものだからです。

それだけはありません。今、多くの企業で起こっている事態、すなわち、社員と会社との関係が極めて淡白になり、昔のようには社員の会社に対するロイヤリティも期待し難い、という状況は20年前のいすゞと酷似しているのです。(当時、まだ多くの企業ではそこまで社員のロイヤリティは低くはなかった)

社員からのロイヤリティが期待できない時、戦略的な転換を実行するのは極めて難しくなります。なぜならそういう会社ではほとんど場合、チームワークが機能しなくなっているし、社員は言われたことしかしなくなっているからです。

20年前、私たちがお手伝いする前のいすゞはまさにそういう状態でした。しかし、やり方しだいで経営と社員の信頼関係はまた復活できる。いすゞの復活を成し遂げた関元社長のもとで、経営と社員の信頼関係は見事に復活していきました。そういう意味では、いすゞの経験からも、今、多くの企業が苦しんでいるこの問題の解決策が明確に見える、ということが間違いなく言い得るのです。

この本の今日的な意味はまさにそこにあると思います。